Story
ITと生活者を繋げるコミュニケーションの分野で活躍してみたい
2019年に島根大学を卒業し、テクノプロジェクトに入社(入社3年目)
配属後から現在まで博物館システムの設計、開発、テストを担当
大学でのサポートスタッフ経験を通じて、ITと生活者の架け橋となる“コミュニケーション業務”の魅力に気づいた錦織さん。この仕事を喩えて「難しいパズルをずっと解いているような感覚に近い」という彼女のパーソナルビジョンを聞いてみました。
■ テクノプロジェクトの“企業と人”の両方に魅力を感じました
――大学時代、IT分野に興味を持ったきっかけは?
大学で専攻していた数学科の授業の中で、プログラミングの体験授業があり、そこで初めて軽いプログラムを書いてみたのです。数学科というのは普段PCを使わず、黒板を見てノートを書くことが多かったので、授業内容自体も新鮮だったのですが、何より自分が書いたプログラムが動くのが面白くてそこからITに興味を持ち始めました。きっかけはその授業ではあったのですが、数学科の学生として将来「大学で学んだ論理的思考力みたいなものを活かせる仕事って何だろう?」と考えた時に、IT企業でSEとして活躍するという選択肢に気づけたことが大きかったと思います。
――テクノプロジェクトを選んだ理由を教えて下さい。
地元(島根県)での就職希望だったので、自然とテクノプロジェクトに行き着きました。他にも魅力的な企業はありましたが、その中でもテクノプロジェクトは、面接や会社説明会で触れた社員さんたちがとても温かかったことで、“企業と人”という両方に魅力を感じたんです。それに、プログラムに興味を持ったといっても経験ゼロで、これから仕事としてやっていけるか不安感を抱えていた私にとっては、説明会での新人や若手の教育に力を入れているという話が魅力に感じました。この会社なら勉強する気持ちがあればやっていけると思いました。
■ 同期の存在にはかなり助けられています
――現在の配属先ではどういう仕事をしていますか?
博物館などで扱うシステムの開発に関わるチームに所属しています。具体的には全国にある博物館や美術館、公文書館などで扱われている収蔵資料や展示物、書物といったものを館内で管理するためのシステムと、それらの資料を一般に向けてインターネットで公開するシステム開発の2つを主に扱っています。
――未経験で入社して、プロの現場でやっていけそうでしたか?
配属されて半年くらいは心が折れそうになることもありました。分からないことがあっても、なにが分からないのかが分からないという…(苦笑)なので周りの人にどう尋ねて良いのかも分からないという感じでした。ただ、違う部署であっても同期が同じような立場で仕事をしていたので、「こんな時はどうしたらいいんだろうか」など相談をしながらそれぞれの課題を話し合ったり。同期の存在にはかなり助けられています。
――仕事をする上で大切にしていることは?
技術的な部分でいうと、自分が作ったものを周りに確認してもらうということ。仕事の進め方では入社して3年経ちましたが、まだ自分の仕事の進め方に自信がないところもあるので、一定のところまで進んだらまず情報共有をして、自分の状態を周りに知っておいてもらうという部分は徹底していますね。
■ これからはコミュニケーションに関わる仕事に挑戦したい
――その他に関わった仕事についても教えて下さい
島根大学の3年生必修科目の中にシステム構築の体験授業があって、そこに毎年テクノプロジェクトから若手の社員がスタッフとして参加しています。そこでは、何を作るのかというステップから、実際にプログラムを書くところまで、作業の進行状況を見ながらサポートしていくというものでした。
――学生と関わったことで、何か気づきのようなものはありましたか?
そうですね。今はひとりでプログラミングすることが多く、学生や初心者に教えるという経験がなかったので、アウトプットする事により自身が理解を深めることにも繋がりました。どうやったら分かり易く説明できるのかということを考え、扱うものはプログラムだとしても、コミュニケーションの取り方や、伝え方などを考えるという部分では大きな学びになりました。技術面ですと、普段使っているJavaなどでもプログラムを扱う部分で自分の未熟さに気付いたり、人に教えられるレベルに到達できてないということを痛感したり(苦笑)。ただ、学生たちと一緒に作業を進めていくというプロセスを通じて、そういったコミュニケーションに関わる仕事をもっとやっていきたいという新たな目標も出来ました。
――お客様と直接関わっていくような仕事ですか?
今はプログラム作成がメインの仕事ですが、今後はお客様と直接やり取りをして、どういうものを作りたいかを一緒に考えていく…という事にチャレンジしていきたいという漠然としたイメージは持っています。具体的にはフィールドSEのような役割でしょうか。実は配属された直後からお客様のところへ行くような仕事がしてみたいと上司に話をさせていただいていて、それもあってフィールドSEとして働く先輩に同行し、実際の打ち合わせに参加させてもらったりもしていたんです。当面はプログラマーとしての技術面を磨きたいのですが、そうしたスキルを身につけた上で、将来的にはフィールドSEのようなお客様と直接関わる分野で活躍していきたいと思っています。
■ 自分のコミュニティと仕事のコミュニティの両方を持っていたい
――プライベートについても少し教えて下さい。
通常は定時の5時半には終わって、だいたい6時位までには退社をし帰宅後は好きなことをしています。サブスクで映画を見たり音楽を聴いたり、会社の友人と食事に行ったり…ほぼほぼ好きな事に時間を費やしています(笑)オンとオフの切り替えをしっかりしたいタイプなので、仕事中は集中。家に帰ったときには「今日も頑張ったな」っていう達成感を感じながらリラックスしています。生活が充実するのは仕事を頑張ったという意識があるからですかね。
――同期の社員とプライベートで過ごしていても仕事のことは切り離せる?
いや、思い出すことはありますし、仕事の話はしますよね(笑)仕事関係の人間とは休日に会いたくないなんて方もいますが、私の場合はプライベートで会う同期というのは部署も違い、扱っているシステムも仕事内容もまったく違うので、同じ会社で勤務しているとはいえ、違う所で働いているような感覚です。 だからこそお互いに解り合える部分も多いので、貴重な人間関係だなと思っています。
――オンもオフも含めて、今後の展望をお聞かせください。
プログラマーとしては、もう少し技術を身につけたいので、もうしばらく今の業務に打ち込みたいと思っています。その後はお客様に携わる業務に就いてみたり、扱うシステムを変えてみたりなど、仕事内容を変えてみたいという気持ちがあります。
プライベートでは、例え結婚したとしても、この仕事は続けていきたくて。家庭という自分のコミュニティと仕事のコミュニティの両方を持っていたいんですね。家庭はもちろんですけど、仕事でしか得られないような達成感。どちらも両立させるには大変な部分もあると思うのですが、だからこそ自分が満たされる部分も出てくると思うので、そのあたりのビジョンはしっかりと持ち続けていきたいと思っています。
■ 難しいパズルをずっと解き続けているような感覚
――最後になりましたが、会社の新たなスローガンでもある「技術欲」。あなたとっての「技術欲」とは?
自分が書いたプログラムが思ったとおりに動いて「気持ちいい!」みたいな、あの感覚が一番近いでしょうか。そのプログラムも、初期の簡単なものから、少しレベルも上がって、構成を自分で考えて書き上げたプログラムがしっかり動いたり、その欲もどんどん上がっていくような感覚というか。 自分が作ったものがインターネット上でちゃんと動いているのを見た時には、「ああ、役に立ってる!」と感じたり、欲とは別にそういう気持ちよさもしっかり持ってますけどね(笑)最初にプログラムに興味を持った時の感覚が今も続いているような、なんというか、難しいパズルをずっと解いているような感覚に近いかも知れません。